
災害時に若い方は友人の家に泊まったり、サバイバル的に野宿もできたりしますが、高齢の方はそうはいきません。
かといって、大量に物を用意しておくと、重くて持ち運べません。
このあたりを解決していく必要があります。

まずは、高齢の方に必要な防災グッズのアイテムリストからご紹介していきます。
タップできる目次
高齢者に必要な防災グッズリスト一覧
- 携帯・・・毎日ポーチなどに入れて持ち歩く非常用
- 持ち出し・・・防災リュックに入れて持ち出す防災グッズ
- 家置き・・・家に置いておく備蓄品
キャリー式リュック 詳細ページへ |
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服用中の薬 | |||
老眼鏡・メガネ | |||
成人用おむつ(簡易トイレ) 詳細ページへ |
1回分 |
3回分程度 |
1人1日5回として、3日15回分~7日35回分 |
入れ歯洗浄剤 | |||
折りたたみ式の杖 |
高齢者向け防災グッズリストのダウンロード(PDFファイル)※利用規約
高齢者向け防災グッズを1つずつ解説
高齢者の防災リュックはキャリーカートにもなるものを
- リュック+キャリーカートタイプのものを
- 買い物用のカートは悪路で持ちにくく背負えない


緊急時や悪路だけ背負うか持つ、緊急時以外や平坦な道の時はカートを引く、これがお年寄りには一番いいと思います。
緊急時以外は転がせるキャリー式リュック
緊急時だけ背負うか持つ

体のどこかが悪いわけじゃなくても大変であり、もう少し年齢が上のお年寄りや足が悪い方になると、リュックを背負うのはかなり厳しくなります。
また、先々はどうしても足腰が弱っていくため、用意を始める今のうちから「キャリー式リュック」にしておくべきだと思い、我が家では両親にプレゼントしました。
公式サイト最安値保証(実質割引)+増税後の税込価格が据え置きでかなりお得です。
キャリー式リュック「ものすごい防災セット プレミアム」詳しいレビューはこちら。

老眼鏡、メガネ
- 日常使用しているものとは別のものを入れておく

就寝時に災害が起きた時、枕元に置いてあるメガネですら、取る余裕がなくなると思っていた方がいいかもしれませんね。
普段使用しているものを持って外に出れたら運が良かったぐらいの感覚で、防災セットさえ持って出ればなんとかなる状況を作っておきたいです。
服用中の薬
- 重要度がきわめて高いものは必ず防災セットにも入れておく

1~2日分を防災セットに入れておき、それ以外の薬を日常飲んでいきます。
薬がなくなりかけて次に薬をもらってきたら、防災セットに入れてあった古い方の薬を飲み、新しい方を防災セットに入れるというやり方です。
災害時の医療は生死に関わる人が優先されますので、ご自身でできる備えをしておきましょう。

その時、すべてをまとめてジップロックか巾着袋などに入れておくと、災害時にそれを掴み、玄関先の防災セットを持って外に出るだけで済みます。
枕元にバラバラに置いておくと全部一気に持てなかったり、入れる袋を探したりしなければなりません。

地震が起きたら「自動でブレーカーが落ちるグッズ」を下記にご紹介しています。

簡易トイレ、成人用おむつ、入れ歯洗浄剤
簡易トイレを防災セットに入れておくのはもちろんですが、必要な方は成人用おむつも入れておきましょう。
おむつをするほどではないという方は、簡易トイレを10回分程度持っておくと安心です。
BOS 非常用トイレセットのパッケージ
BOSトイレセットの中身
- 汚物入れ
- 凝固剤
- 防臭袋
自宅避難の際の使い方
持ち出し用としても持っておきたいですし、自宅避難の際、これがないと水が流せない場合、トイレに困りますので、必ず用意しておきたいアイテムです。
我が家で使ってきた、驚くほど臭わない「BOS」の簡易トイレについてまとめています。


臭わない防臭袋だけが必要な場合は、「驚異の防臭袋 BOS」がおすすめです。


入れ歯をお使いの方は、入れ歯洗浄剤を入れておくのも忘れないでくださいね。
水のいらない入れ歯洗浄シートもおすすめです。
災害時は、通常の精神状態とは異なります。
お年寄りは若い人に比べ、特に気が滅入り、元気をなくしてしまいがちです。
長年生活してきた風景が一瞬で変わってしまったのを目の当たりにすると、そのショックは若い方よりも大きなものになります。
せめて避難時の食や排泄の心配を減らし、できるだけ不安を取り除けるようにしておきたいです。
ウエットティッシュ
- 免疫力が落ちると感染症にかかりやすい
- 食事前とトイレ後は必ず手をきれいにしましょう

抵抗力が落ち、体力、気力も奪われている災害時はその傾向が顕著です。
災害時は手洗いができず、またアルコール除菌も難しい場合が多いため、ウエットティッシュで食事前とトイレ後はきれいに手を拭いておきましょう。
非常食
非常食は高齢者の方だけでなく、全員に必要なものですが、少しだけご紹介しておきます。

「日常と同じ」ものを用意することはできませんが、できるだけ日常に近づけて、安心できるものを用意しておきたいです。
美味しい防災食(5年保存)



井村屋 えいようかん(5年6ヶ月保存)





ブルボン カンパン(5年保存)



ふんだんに入った黒ゴマが香ばしい!



折りたたみの杖
- 杖を玄関に置いて防災セットも玄関におくのであれば、折りたたみの杖は不要
- ご家族がおんぶして避難する可能性がある場合は、折りたたみの杖を防災セットに入れておく
通常、杖は玄関に置いていることと思います。

もし防災セットを、例えば庭のある部屋に置いておくということであれば、杖を防災セットに入れておく意味はあると思います。
しかし、玄関は柱が多く、家の中でも比較的安全な場所です。
玄関に近いところに防災グッズを置くのが現実的なので、杖が玄関にあるのであれば、別で用意する必要はないと考えています。
緊急時は「高齢者の方をおんぶして避難する」場合には、折りたたみの杖を防災リュックに入れておいた方がいいですね。
高齢者の方におすすめの防災セット
「ものすごい防災セット プレミアム」
ものすごい防災セット プレミアム
私は、これほど高齢者の方に適した防災セットは他にないと思っています。

このキャリー式リュックばかりは他のもので替えが利きません。
高齢者の方には、緊急避難時に背負える場合はリュックとして、体力的に難しい場合はキャリーカートとして転がせる「ものすごい防災セット プレミアム」をおすすめします。
悪路、緊急時以外は転がせる
※「急いでない時は転がせるのが助かるね」と語りながら転がす母(70代)
緊急時のみ、背負える方は背負う
※「長い時間じゃなければ背負えるけどねぇ」となぜかステッパーに乗って「ものすごい防災セット プレミアム」を背負う母(70代・足腰強め)

私の両親はまだまだ元気ですが、やはり若い時に比べると衰えはあります。
防災セットを用意しても、いつ使うことになるかわかりませんので、数年後に使う場合には、足腰が弱っている可能性もあります。
年齢にもよると思いますが、高齢者の方が、重い荷物を背負って急いで歩く、走って避難するというのは難しいです。
そのため、高齢者という年齢ではありませんが、60歳を超えている方にはキャリーカートにもなるリュックの防災セットをおすすめします。
「ものすごい防災セット プレミアム」の購入レビューはこちら。

3WAY防災バッグ


背負う

転がす


リュック単品でも購入できるのは、これです。


どちらも間違いない防災セットですよ!
ここをご覧いただいている子供さんたちへ
おそらくここを読まれている方は高齢者の方を親に持つお子さんの方々ではないかと思います。
私の親は「大丈夫、大丈夫」が口癖で、防災の準備はまったくしていませんでした。
防災セットの必要性も何度か話しましたが、あまり聞く耳を持たず…。

親御さんがお一人で暮らしている方の場合、特にそうだと思います。
なので、私たちは両親に「ものすごい防災セット プレミアム」をプレゼントしました。

それからは親が自分で近所のスーパーで缶詰を買って、備蓄したりするようになりました。
やっぱり一つ手にすると変わるもので、きっかけは大事だなと思います。
親を守るのも私たち子供の役目であり、防災に関しては特に大きな親孝行の一つでもあると思います。
母の日、父の日や敬老の日、みんなで集まるお正月などに、親御さんへ防災セットをプレゼントをされてはいかがでしょうか。
我が家は孫から親に手渡してもらったら、とても喜んでいましたよ。
高齢者の防災グッズまとめ
高齢者を含む避難すべき警戒レベル表
命を守る最善の行動 | 災害の発生情報 | 指定河川洪水予報、土砂災害、警戒情報、警報、危険度分布等 | |
全員避難 | ・避難勧告 ・避難指示(緊急) |
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高齢者等は避難(他の住民は準備) | 避難準備・高齢者等避難開始 | ||
避難行動の確認 | 注意報 | ||
心構えを高める | 警報級の可能性 |
※出典:避難勧告等に関するガイドラインの改定(PDF)(内閣府 平成31年3月29日)
防災グッズを持ち出す余裕があるうちに、キャリー式リュックを転がせる状況時に早めの非難をおすすめします。
災害時に出てくる避難者の方の映像で一番目立つのが高齢者の方です。
特に身寄りのない方は、行政の対応を待つことしかできないのが現状ではあります。
防災グッズ、防災セットを用意しておくことで、高齢の方が避難時に少しでも苦痛が和らいだり、不快感を取り除くことはできます。

うちの母も私たちがプレゼントしてから、防災に対する意識が随分と変わった気がします。

お年寄りの方が、自分で防災グッズを揃えるのは難しいので、ご家族の方が中心になって、協力してあげていただきたいなと思います。
