災害時のストレスを最小限にするには「できる限り日常に近づける」ことが大事ですが、手に入りにくいのが生鮮食品。
牛乳は肉や魚などの生鮮食品同様、保存も利かず、すぐに手に入らなくなるため、復旧までの間、飲めなくなってしまいます。


今回は常温保存可能な賞味期限の長い「ロングライフ牛乳」と全粉乳、脱脂粉乳を比較してレビューしていきます。
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ロングライフ牛乳(常温保存可能で賞味期限が長い)
【60日保存】森永牛乳
最大の疑問:なぜ常温保存が可能なのか?

- 無菌空間で
- 殺菌した容器に
- 殺菌した牛乳を充填しているから
概ねどの乳業メーカーも、これがロングライフ牛乳の製造・充填方法です。

上記に加えて、パッケージ素材にポリエチレンコートやアルミ箔を挟んで光や空気を遮断(アセプティック)して、品質劣化を防いでいるということもメーカーの森永さんから伺いました。
賞味期限
私は今回amazonで「森永牛乳 常温保存可能品」を注文しました。
製造後、60日保存ですが、届いた時の賞味期限までの残り日数は40日。
流通により、日数が短くなるというのは当然ですが、もう一つ大事なことがあります。
それは、「製造後7日間、工場で品質検査した後に出荷する」というもの。(森永工場ご担当者談)

もし、購入される場合は、60日まるまる賞味期限があるのではなく、残り40日程度を想定していた方が良いです。
ちなみに、通常冷蔵品は「製造後、要冷蔵で10~13日程度(手元にくるのはそれよりも短い)」の賞味期限です。
森永牛乳通常品と常温保存可能品の比較
商品は異なりますが、同じ森永の牛乳で成分を比較して見てみます。
商品概要
常温保存可能品
通常冷蔵品

常温保存可能品は「140℃で2秒間」、一方、通常品は「130℃で2秒間」。

と思いましたが、森永さん曰く「この10℃の差は大きな数字」で、乳等省令に従って製造しているとのことでした。
栄養成分表示
常温保存可能品
通常冷蔵品

森永牛乳 常温保存可能品と通常冷蔵品を飲み比べてみた
常温保存可能品
通常冷蔵品

私は毎朝、牛乳を飲んでいますので、カルシウムや乳たんぱく質などが添加されている種別が「乳飲料」のもの(雪印メグミルクの毎日骨太など)は、味がはっきり異なるので違いがわかります。
でも、少なくとも「牛乳」で通常冷蔵品と常温保存可能品との違いは、ほぼ感じられませんでした。
常温保存可能なロングライフ牛乳は味の面でも問題なしです。
【90日保存】南日本酪農協同 デーリィ霧島山麓牛乳
こちらは90日保存が可能なロングライフ牛乳「南日本酪農協同 デーリィ霧島山麓牛乳」。


我が家に届いた時は、賞味期限残り2ヶ月半程度でしたので、十分許容範囲。
添加ではなく、「殺菌処理後の無菌充填」で長期常温保存が可能になっています。
実際に娘が飲んでみました

それがこう。
パックに入っているという「普段と違う」パッケージがうれしいのか、一気に全部飲んでしまいました。

90日保存であれば3ヶ月に一回買い替えて飲む、1本100円程度で24本入りなので、費用的にも十分ローリングストックできるレベルですね。
【100日保存】よつば乳業 北海道特選3.6牛乳

オーガニック志向の方からも支持されている「よつ葉乳業」の北海道特選3.6牛乳(1000ml)常温保存可能品。
賞味期限は、製造後100日。
ただし、こちらも手元に届く時は、販売店舗によりますが50日や60日になってしまうことが予想されます。
それでも上でご紹介した森永さんのロングライフ牛乳よりは長い賞味期限ですので、こちらも選択肢の一つにできると思います。

ロングライフ牛乳こそローリングストックを

使いながらこまめに補充できるようなキッチリした方ならいいと思いますが、私を含め、仕事をしながらの方や、私を含めズボラな方は、「肝心な時にない」という状況が多いに考えられます。

そんな時にも、この常温保存可能なロングライフ牛乳があれば、ピンチヒッターで使うこともできます。

ロングライフ牛乳よりもさらに賞味期限が長い全粉乳

もっと保存性が高いもので、牛乳を摂取するという場合におすすめしたいのが、全粉乳。
「よつ葉 北海道全粉乳」(270日保存)
全粉乳は、牛乳をそのまま粉末にしたものです。
スキムミルク(脱脂粉乳)とは異なり、牛乳の成分がそのままですので、水に溶いて手軽に牛乳として楽しむことができます。

賞味期限
製造後270日保存ですが、私がamazonで購入して届いた時の残りの賞味期限は185日。
購入タイミングや販売店にもよると思いますが、これくらいのロスがあると思っていた方がよいかと思います。

全粉乳の場合は水に溶いて飲むため、水も用意しておく必要があります。
牛乳のストックを検討されている方は、保存水も用意されていることと思いますが、多めに用意しておくことをおすすめします。

全粉乳よりも長期保存できるスキムミルク(脱脂粉乳)
森永乳業 スキムミルク(12ヶ月保存)
これまでご紹介した牛乳の代用としては、一番長い12ヶ月(365日)保存が可能です。(脂肪分を取り除いているため)


災害時の子供の栄養、保存期間、価格を考えると、スキムミルクも選択肢の一つになると思います。
賞味期限
製造後365日保存ですが、私がamazonで購入して届いた時の残りの賞味期限は259日。
こちらも賞味期限は多少割り引いて考えておいた方が良いですね。

ロングライフ牛乳と全粉乳と脱脂粉乳まとめ
賞味期限比較表
我が家が購入した、森永ロングライフ牛乳、よつ葉 北海道全粉乳、森永スキムミルクの賞味期限比較表です。
製造後の賞味期限 | 60日、90日 | 270日 | 365日 |
実質の賞味期限 | 40日、75日 | 185日 | 259日 |
※実質の賞味期限は我が家が購入したケースですので、購入販売店や状況により異なります。

牛乳がなくてもお水を飲めば生きていくことはできますが、子供はできるだけ日常に近づけてあげたいですし、ロングライフ牛乳は1本100円程度で常温保存できますので、おでかけ時にも使えますよ。
森永 常温とうふ
7.2ヶ月常温保存が可能な「森永 とうふ」も実際に食べてレビューしています。




