防災対策では、「まず最初に持ち出す防災セットを準備すること」が大事です。
「持ち出さなければいけない状況」ということは、自宅避難よりも被害が大きいからです。
そしてもう1つ、防災セットが自宅避難にも役立ち、防災セットを先に準備することで、無駄なく防災対策ができるという点があります。
2018年に最大震度7を記録した「平成30年北海道胆振東部地震」を例に、防災グッズと備蓄品の賢い揃え方をご説明します。
被災すると、自宅避難の可能性が一番高い
北海道の地震では295万戸が停電
午前3時7分に地震が起きて、その18分後には北海道内全域295万戸が停電し、ブラックアウトに至りました。
北海道全域で電力が復旧したのは2日後です。
北海道総務部危機対策局危機対策課の「平成30年北海道胆振東部地震による被害状況等(9月14日現在)(PDF)」によりますと、避難者は累計で16,649人となっています。
大規模地震で295万戸が停電し、物流も止まっている状況の中、避難所に避難された方は16,649人です。
これは、16,649人を除く多くの人が自宅避難(親戚の家なども含む)で過ごしたことをあらわしていると考えられます。
災害の程度や被害状況によって変わるため一概には言えませんが、避難所に行くよりも自宅避難の人の方が圧倒的に多く、停電は広範囲におよぶため、停電対策を含む自宅避難対策が必要であることがわかります。
防災セットは自宅避難用の備蓄も兼ねている
我が家が購入した「ものすごい防災セットプレミアム」
防災セットは外に持ち出すことを前提にしたものですが、自宅避難で使えるものが多く入っています。
我が家も購入したLA・PITAの「ものすごい防災セット プレミアム」を例にとりますと、停電時には、手回し式ラジオライト(スマホ充電付き)やランタンが使えるので安心です。
多機能手回し充電ラジオライト
高輝度ランタン
断水になった場合は、簡易トイレや、あらい・すすぎ・脱水を1つでこなせる洗濯パックが使えますし、お風呂に入れない場合は水のいらないシャンプーやからだふきシートも使えます。
もし保存水の備蓄ができていなくても、1人500mlのお水3本程度は防災セットに入っているので安心です。
自宅避難の場合は、何かしら食べるものがあると思いますが、防災セットに入っている非常食も、緊急時には食べて消費することができます。
防災セットは家に置いておくため、備蓄品も兼ねています。
そのため、自宅避難用の防災グッズや備蓄品を揃える際に、防災セットに入っているものは省くことができるため、無駄なく用意するには防災セットを先に揃えるのがベターです。
最大の特長はキャリー式リュック

その理由は、「背負う」以外に「転がせる」キャリー式リュック。
緊急時だけ背負う
緊急時以外は転がせる

我が家が購入したキャリー式リュックの「ものすごい防災セット プレミアム」購入レビュー

備蓄よりも先に防災セットの準備が大事
一番良いのは防災セットを用意して、備蓄品も用意しておくことですが、上記のことから、備蓄も兼ねている防災セットを先に準備することが大事です。
逆にいいますと、備蓄をしていてもすぐに持ち出せる準備がない場合は、被害が大きく避難所避難になって本当に物資が必要な際に、何も持たずに家を飛び出すことになってしまいます。
どちらも大事ですが、まず最初に優先すべきは、備蓄品の側面もある「持ち出す防災セット」の準備、その後に、家に備蓄しておくものを揃えることを強くおすすめします。
「我が家が持っているおすすめできる防災セットのレビュー」をまとめていますので、ご覧ください。
