ここでは「離乳食を食べているぐらいまでの子供」を赤ちゃんと想定して必要な防災グッズを考えていきます。

あると便利なものはいくらでもありますが、赤ちゃん用もまずは必要最小限から揃えていきます。
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赤ちゃんに必要な防災グッズのリスト一覧
- 携帯・・・毎日ポーチなどに入れて持ち歩く非常用
- 持ち出し・・・防災リュックに入れて持ち出す防災グッズ
- 家置き・・・家に置いておく備蓄品
保存水 詳細ページへ |
500ml×2本程度 |
1日1L、最低3~7日分 |
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ミルク 詳細ページへ |
数回分 |
10回分程度 |
多めにストック |
ほ乳瓶 | |||
離乳食 | 1食程度 |
3食程度 |
多めにストック |
スプーン・お椀・ラップ | |||
おむつ | 3枚程度 |
10枚程度 |
多めにストック |
防臭袋(汚物入れ) 詳細ページへ |
3枚程度 |
10枚程度 |
多めにストック |
おしりふき | 1袋 |
1袋 |
1~2袋ストック |
ウエットティッシュ | |||
ガーゼ | 10枚程度 |
多めにストック |
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歯ブラシ | |||
おくるみ・アルミブランケット 詳細ページへ |
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チャック付きポリ袋 |
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赤ちゃんに必要な防災グッズを1つずつ解説
保存水
赤ちゃん用のお水は、必ず軟水を選ぶ
ペットボトルのお水には軟水と硬水があります。(日本の水道水は軟水)
採水地が国内のペットボトルのお水は軟水が多く、海外のお水は硬水が多いです。

外出先でお水を買うときもそうですが、この表記は必ず見てください。
必ず軟水の長期保存水を用意しておきましょう。
高齢者の方にも軟水がおすすめです。
硬水、軟水の表記がない場合は?
1Lあたり52mgなので、これは軟水
コンビニやスーパーでは硬水、軟水の表記がないものが多いです。
WHO(世界保健機関)では、水1000ml(1L)中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量(硬度)が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」と位置づけています。
この表記は必ずありますので、これで硬水、軟水を判断してください。
長期保存水がおすすめ
一般のスーパーなどで売られているペットボトルの賞味期限は半年から1年半程度なので、気がついたら賞味期限切れということになってしまいます。
こんな感じですぐに買い替え必要に

賞味期限切れの食品もそうですが、体調を崩すと病院も被災していたり、通常の医療を受けることが難しいことは頭の中に入れておいた方がいいと思います。
防災用のお水は、5年以上持つ長期保存水を用意しておきましょう。
価格もさほど変わりません。
大きめの地震があると品切れが相次ぎますので、平時に用意しておくことをおすすめします。

ミルク、ほ乳瓶、離乳食
液体ミルク
災害時に「粉ミルク+保存水」を液体ミルク1つで解決してくれます。
グリコ アイクレオ赤ちゃんミルク125ml

持ち出しだけでなく、自宅避難時やお出かけ時にも使えますので、優先度を上げて用意しておきたいです。

持ち出し用の粉ミルクは小分けされたものを
災害時にはお母さんのストレスも最高潮に達します。
母乳の出が悪くなりやすいので、液体ミルクもしくは粉ミルクは持ち出し用、備蓄用ともに十分な量を常に確保しておいてください。
持ち出し用の粉ミルクは持ち運びとミルク作りに便利な1回分ごとに小分けされたものがおすすめです。
「四角のキューブタイプ」は我が家も外出時に使っていましたが、ミルク用の軽量スプーンが必要ありません。
哺乳瓶はホッカイロであたためる
赤ちゃんがいるご家庭では持ち出し用の防災セットにホッカイロを入れておくことをおすすめします。
避難時にお湯が調達できない・液体ミルクもないという時に、ミルクの入った哺乳瓶をホッカイロであたためることができます。
冬場の寒さ対策としてはもちろんですが、あたたかい時期にも助かる「1つ2役」のアイテムです。
ホッカイロだけでは心配という場合には、発熱剤も用意しておきましょう。
薄い・おしゃれ・安価

自宅の対策として、地震後のガス不通に備えて、カセットコンロも用意しておきましょう。

衛生的・省スペースの使い捨てほ乳瓶

ジャバラ式で場所を取らないものや、中の専用パックだけ取替えればいいものもありますので便利です。
普通のほ乳瓶の場合、洗わないといけませんし、生まれて間もない時は消毒もしたいです。
水が不足する災害時は衛生的な使い捨てのほ乳瓶を持っていると安心です。
普段使っているほ乳瓶から別のもの変えると、急にミルクを飲まなくなる子もいますよね。
お腹が空けば飲むとは思いますが、いざ、災害時にぶっつけ本番となるよりは、一度、使ってみて試しておくことをおすすめします。
旅行やお出かけにも使えるので、「使い捨て」という選択肢は持っておいた方が便利です。
運良く災害が起きずに使わなかった場合は、外出用や旅行用としても使えるので、赤ちゃんがいる方にプレゼントされると喜ばれますよ。
離乳食
最低でも一度は食べさせてみて、しっかりおいしそうに食べてくれるものを用意しておきましょう。
持ち出し用の防災リュックに入れておくものは、缶詰よりもレトルトパウチの方が、スペース的にもゴミを考えても便利です。
家置きの備蓄であれば、パッケージは何でも構いません。
スプーン、お椀、ラップ
離乳食用の食器はシリコン製で荷物を小さく
スプーンは金属のものでもいいと思いますが、離乳食を食べるお椀はシリコン製をおすすめします。
柔らかいので少し小さくしてジッパー付きポリ袋などに入れることができるため場所を取りませんし、リュックの内側に入れても背中が痛くなるようなことがありません。
食器はラップを巻いて使えば洗い物なし
ラップを巻いて使い、使用後はラップを捨てれば洗う必要がありませんので、水が手に入りにくい災害時には助かるアイテムです。
おむつ
おむつは防災リュックにあらかじめ入れておく
おむつを忘れて外出したことがあるお母さんは結構いることと思いますが、その時は買えばOKですが、災害時はそうはいきません。
過去の災害を振り返っても開店前から長蛇の列で、おむつは一瞬でなくなっています。
被害によってはお店が営業できないことも考えられます。
大人はまだしも、赤ちゃん用のものは多めにストックして、防災リュックにも入れておきましょう。
使った後のおむつ入れ
おむつを使った後の汚物袋は日常使っているもので構いませんので、こちらも防災セットへ。
ちなみにうちは、「クリロン化成 BOS驚異の防臭袋」を使っていました。

本当に臭わないので、使用後は普通にリビングのゴミ箱に投げ入れていたほどです。(これはさすがにひどい)
普段使いにも便利なので、防災グッズに関係なく持っておくことをおすすめします。

大人は汚物袋、凝固剤、防臭袋のセット「BOS非常用トイレセット」を用意しておきましょう。
袋は「BOS驚異の防臭袋」とまったく同じなので、当然臭うことはありません。
こちらは、自宅避難の断水時にも使用できます。(トイレ問題は必ず出てきます)

おしりふき
災害時に役に立つのがおしりふき。
おしりふきは、ウエットティッシュ代わりにもなりますし、体を拭くのにも使えます。
災害時は水が使えないので、大人がウェットティッシュとして使う場合でもおしりふきは大活躍しますので、忘れずに入れておきましょう。
ウェットティッシュ
赤ちゃんの場合、ミルクを飲みこぼしたり吐いたりすることがありますし、目元を拭くこともありますので、できるだけ持っていた方がいいですね。
アルコールフリー(ノンアルコール)を選びましょう。
ガーゼ、歯ブラシ
ここでは歯が生えかけた赤ちゃんの歯磨きに使う意味でガーゼを挙げていますが、もちろん怪我をした時に巻いたり、止血に使ったりできます。

6ヶ月を過ぎると、赤ちゃん用の歯磨きシートが使えます。
ノンアルコール、シート以外は100%食品用原料成分使用で安心です。

おくるみ、アルミブランケット
おくるみは薄手のものにして、防寒対策としてアルミブランケットを用意しておきましょう。
中身
大人が着用
子供と一緒に


チャック付きポリ袋

食べかけのものを入れたり、ポリ袋に入れてつぶして混ぜて離乳食を作ったり、濡れた服を入れたり、財布代わりになったりと様々な使い道がありますよ。
赤ちゃん連れで避難する際の注意点
ベビーカーではなく、抱っこ紐で避難する
ベビーカーでの避難はおすすめしません。
エレベーターは止まり、階段で下りますし、ガレキがあったり障害物があったりと、スムーズに移動ができません。
途中でベビーカーを捨てて避難することになる可能性もあります。

靴を履かせる時間がない場合は、「靴をリュックに放り込んで、抱っこ紐」です。
抱っこ紐を着ける時間がないという時は、抱っこ紐を防災リュックの中に入れて背負い、赤ちゃんを抱っこして避難してください。
抱っこ紐は途中で着けることもできますので、避難を優先してくださいね。
赤ちゃんのいるご家庭におすすめの防災セット
キャリー式リュックの「ものすごい防災セット プレミアム」
我が家も購入しました
赤ちゃんを抱っこして避難する際に、リュックにもキャリーにもなる「ものすごい防災セットプレミアム」が便利です。
緊急時だけ背負って
※母(70代)
緊急時以外は転がすことができてラクです
※お年寄りも「ものすごい防災セット」がベストです

公式サイト最安値保証(実質割引)+増税後の税込価格が据え置きでかなりお得です。
我が家でも購入しましたので、以下にレビューしています。

SHELTER FAMILYベビータイプ(LA・PITA)
出典:LA・PITA
防災グッズトップメーカーのLA・PITAには、「SHELTER(シェルター)FAMILYベビータイプ」という赤ちゃんがいるご家庭にぴったりの持ち出し用防災セットがあります。
防災セットに必要なダイナモライトなどの基本アイテムを軸に、7年半保存のクッキー3食、500ml保存水は5本、4層構造の「夏蒸れない・冬冷たくない不織布使用のエアーマット」、圧縮ブランケット、我が家も使っている臭わないBOS防臭袋、かんたん湯沸かし器POT、使いきり哺乳ボトル チューボ4個、おしりふきシートなどがセットになっています。
小さな赤ちゃんがいるご家庭は、こちらの防災グッズのセットをベースに揃えていくのもいいですね。
